文書の過去の版を表示しています。
covnaviミスバスターズ①
【こびナビ公式】誤った情報の発信者は ”MICE モデル” で攻撃してくる【ミスバスターズ】
公開日:2021/06/04
出演者:
峰宗太郎(こびナビ副代表)
池田早希(こびナビ副代表)
池田早希:
こびナビミスバスターズということでみなさんこんにちは。
おなじみの、こびナビ副代表の池田早希です。
本日はスペシャルゲスト、同じくこびナビ副代表の峰宗太郎先生に来ていただいております。
よろしくおねがいします。
峰宗太郎:
よろしくおねがいします。
「なぜ誤情報が生まれてしまうのか?」
池田早希:
世の中、たくさんのコロナウイルスだったりコロナワクチンだったりの情報がありふれていて、中には誤った情報もあって、その誤った情報のせいでとても不安に思われたりとかワクチンを打つのが怖くなったりしてしまう方もいらっしゃると思うので、しかもそれって健康にかかわることなので悪影響を起こすことがあるんですよね。
そもそもなんでそういう情報は生まれてしまうんですかね?
峰宗太郎:
これは非常に難しい問題で、私も専門家ではないんですが、いろんな先生とお話をしてですね、ウイルスの感染症が広がってから、WHOは非常にいろんな情報が氾濫している「Infodemic」というようなことを言ったりしていますね。
「information」と「epidemic」を合わせた情報の氾濫した状態。
しかも情報の氾濫した状態だけではなくて、その不正確な情報だとか間違った情報、これ「misinformation」といいますけども、意図的に全体をかき乱すような情報、これ「disinformation」と言いますけどもこういったものが氾濫してしまうことで本来最も大事な情報、判断に必要な正確な情報だとか重要な情報、それから参考になるような情報、こういったものを適切に選別することが難しくなってしまった状態、これを「infodemic」と言っているんですよね。
この「infodemic」が起きるということは結局のところは「misinformation」であったり「disinformation」というものが出て来てしまうというところに問題があるんですよね。
で、「misinformation」「disinformation」が出てくる背景にはどういうものがあるか池田先生かんがえられたことありますか?
池田早希:
どういう背景があるか?
峰宗太郎:
誰かが必ず情報を作るわけですよね?
誰かが生成するんです。
それを発信することで受けた人がいて、さらにその人が発信することで広まっていくわけですけど、考えてみればどんな情報も大元があるわけです。
大元っていうのは誰かが作ったお話だったり、嘘をついていたり、それともその間に不正確な情報で物事をとらえ広めてしまっているわけですけど、その大元はどのような動機、モチベーションをもって発信されていると考えられているかわかりますか?
池田早希:
やっぱり皆さんにワクチンを打って欲しくないんじゃないですか?
そういう人たちもいるだろうし、あとはいろんなことに不安をもってそれで誤解してそういう情報を生んでしまうということがあるかなと思います。
峰宗太郎:
はい、いろんなファクターがありますがそれも大事な動機ですよね。
何かみんなの行動を変えてしまいたいという思いだとか、自分が信じていることをみんなも同じように信じてほしいだとか、それから自分の主義を押し付けたいとかいろいろあると思うんですけど、最近色々な先生とお話しして教えていただいたんですけども、不確実な情報ですとか情報をかき乱すようなものは、よく情報戦争、要は国家間でやってるようなスパイとか、そういうインフォメーション戦争の中でその動機や何で起きているかを解析するモデルがあるということが言われているらしいんです。
で、スノーデンファイルってありましたよね。
スノーデンという人が秘密情報を盗み出して公開して問題になった。
その小説の中にも出てくる「MICEモデル」というものがあるんですよ。\
聞いたことありますか?
池田早希:
ん-、ないです。
ネズミですか?
峰宗太郎:
そうです「M」「I」「C」「E」でネズミさんという意味なんですけどもこれ、頭文字になってるんですよ。
実はですね、このMICE何を表しているかというと、「M」は「Money」お金、「I」は「Ideology」イデオロギーですね、自分の信条とか信じ込んでいるもの。
「C」が「Compromise」とか「Coercion」要はすり合わせ、妥協。
「E」が「Ego」自己承認欲求とか。
これを解析していくと結局何らかの利害があったり、自分の商売をしたいというお金の問題。
自分はワクチンが嫌いだよとかワクチン打って欲しくないとか、政府がやることはすべて反対とか、お金を持っている人はきっと人類を不幸にしようとしているんじゃないかとかそういうことを考えて行動してしまう。
政治的な信条も入っているイデオロギーだったりします。
それから自分が今まで信じてきたことと整合性を保つためだとか、あいつがあんなに目立っているのはこういう悪いことをしているからに違いないというすり合わせですね。
そして最後は、俺の話を聞けとか私の話を聞いてほしい、私を認めてほしい、こんないろんな人から反響がもらえるのだったら賛同者がいるんだということでエゴですよね。
こういったいろいろな背景があって初めに誤った情報を作り出してしまう同期になっていると捉えることができるんです。
なので、この「MICE」モデルというものでようやく最初の質問に答えることになるんですけど、様々な動機があると思うんですけど、結構それは個人の不満だったり広げたいという思いだったり、それから経済的な動機があったり、いろんなことがあって情報の正誤、正しいとか間違っているとか本質的に関係なくてとにかくどんな情報でも広げたいという動機のひとが出てくるんだということを認識していただくのがとても大事ですよね。
ところで、大事なことがあってデマを流す方々がいるんですよね、あるいは取り込まれてしまう方、それからそれをサポートしてしまう方、どっぷり足を踏み込んでしまう方がいっぱいおられるんですけども、こういう方々もその正当な情報を流す方に対して「MICEのしつけ」ということをするんですね。
例えば、よくあるのは、ワクチン企業からお金をもらっているからワクチン推進してるんだろうという意見をたまに聞きますよね。
それからイデオロギー、あいつらは自分たちが作ったワクチンを打たせたいから宣伝してるんだというイデオロギー。
それから自分たちが有名になりたいからやってるというすり合わせ。
そして、あいつらは自分たちが満足したいからやってるんだというエゴ。
こういう指摘で結局この反論もMICEモデルでなされることが多いんです。
ただ、冷静にこの情報を判断するときは、この「MICEモデル」をあまりにも明らかに攻撃の材料に使っている側が怪しいことが多いです。
なので、よくワクチン工作員だとか製薬企業のナントカだという方がいらっしゃいますけども、やはりそういう声を荒げるというのがひとつのおかしい態度なんですよね。
やはり冷静に科学的な根拠に元ついて、そしてどういう議論、考える道筋があって自分の主張をしているのか、どういう背景のある情報なのか、それを丁寧にみていくことでこういったミス、ミスっていうのは噂話だとか作り話だとかのアヤシイ話って訳せばいいと思うんですけども、こういったものに対峙していけばいいのかなと思ってるんですよね。
池田早希:
ありがとうございます。
そうですよね、実際こびナビの活動をしているとワクチン会社からお金をもらってるんだろうとか、いっぱい打たせて人類を滅ぼそうとしているのかみたいな感じのコメントをもらうことがありますよね。
ホント困ります。
「どうすれば誤情報から身を守れるか?」